徒然なるままに、ひぐらし水煙草を燻らせて
かの有名な枕草子の序文、「徒然なるままに日暮らし硯に向かいて」ではないが、私は現在、紅海に面したリゾートエジプトのリゾート地にてシーシャを吸っている。特にやることもないので、ダハブでのシーシャ録をまとめていこうと思う。
ダハブとは?
そもそもダハブという地名に馴染みがない人も多いと思うので、軽くダハブについて触れていこう。


ダハブとはエジプト東部のシナイ半島東部に位置するリゾート地である。紅海に面しているため、ダイビングやシュノーケリング、ウィンドサーフィンといったマリンスポーツを楽しめる街でもある。リゾート地ではあるものの、一食300円程度で楽しめたり、ゲストハウスであれば一泊800円ほどで滞在できるため、バックパッカーにも人気のスポットとなっている。
例にもれず私もバックパッカーとしてダハブを訪れ、ひとしきりマリンスポーツを楽しみ、シーシャも毎日のように吸っている。
ダハブのシーシャ事情
エジプトでは宗教上、お酒が飲めないことが多く、お酒の代わりとなるコミュニケーションツールとしてシーシャが好まれている。ダハブでも同じく、通りを歩けばシーシャを吸えるレストランが点在しており、多くのエジプシャンがシーシャを楽しんでいる。
シーシャの価格としては、煙草の葉っぱに直接炭を置くザクロールで20エジプト・ポンド(=約90円)程度、日本でも一般的な味付きのフレーバーを使うシーシャでは100エジプト・ポンド(=約450円)程度であった。
さすがエジプト、リゾート地であるダハブと言えどシーシャに関してはかなりの安さである。一週間毎日吸っても。日本で吸う一本分と考えるとまさにシーシャ好きの楽園といっても過言ではないだろう。
いやいや、そうは言ってもエジプトのシーシャ美味しくないって聞いたことあるよ、そういう方もいるだろう。実際、私もここに来るまで過度な期待をしていなかった。
ここからエジプトのシーシャ、もといダハブのシーシャの素晴らしさについて触れていく。
Al Mamaleek Cafeのシーシャ
私がダハブでシーシャを吸ったお店はこのAl Mamaleek Cafeと次に紹介するFriendsの2つのみである。
Al Mamaleek Cafeは私がダハブに来て初めて訪れたシーシャカフェである。


ダハブに到着し、ストリートを歩いていた時に、なんのきなしにこのカフェに入った。
入ったはいいものの特にメニューはないらしい。現地のエジプシャン達はザクロールを吸っており、ザクロールしかないのかと聞くとフルーツシーシャもある、と。値段は100エジプシャン・ポンド。
美味しんぼの海原雄山さながら、エジプトのシーシャを品定めする気持ちでレモンミントを注文した。
待つこと3分。流石はエジプト、クラシックなエジプシャンスタイルのシーシャが運ばれてきた。ホースは使い捨て、自分で吸口を折って吸うタイプだ。




一口、二口と吸う。煙が薄いようだ。しかし、三口目、四口目と吸いを強めていくと同時に、ガツンとした酸味と苦味、ほんのりと鼻を抜ける清涼感を感じる。
期待を大きく超える美味しさ。
聞くとどうやらナハラのレモンとミントであるようだ。日本では限られたお店でしか吸えないナハラのレモンをここではいつでも吸える、私の中の海原雄山も大絶賛だ。
炭替えに関して言うと、日本ほど丁寧ではない。一、二回目の炭替えこそ来てくれるもののそれ以降に関しては店員を呼ぶ必要がある。また、基本的に炭替え直後の炭は完全に燃焼されたものでないことが多い。
そのため、炭が完全に着火するまでは自身で吸いを強める必要がある。この段階においては、炭特有の味がして美味しいとはいえない。
そうはいっても400円程度で吸えるシーシャとしてはかなりのクオリティであると感じる。
Al Mamaleek Cafe、やんごとなきものなり。
Friends
次に紹介するのはFriendsだ。


ダハブでは主にFriendsでシーシャを吸っていた。
Al Mamaleek Cafeもよかったが、どうせなら海を眺めながらシーシャを吸いたい、そう思って海沿いのストリートを歩いていた。すると、陽気にHello,my friend!と一人のエジプシャンが話しかけてきた。キャッチだな、とは思いつつもシーシャを吸えるか、と聞く。もちろん吸えるぜ〜my friend!、とのこと。とにかく陽気な店員だ。
値段は120エジプシャン・ポンドらしく、絶好のロケーションでその価格なら、とFriendsに入ることに。
フレーバーは何でもあると言っていたが、ナハラのレモンにすっかり魅了されていたため、こちらでもレモンを注文。待つこと3分。クラシックで背の高いエジプシャンスタイルのボトルではなく、全面ガラス素材の日本ではあまり見ないシーシャボトルが登場した。
例のごとくホースは使い捨て、先端を折って使うタイプ。エジプトのシーシャは基本的に客が吸い出しをするようで、Friendsにおいてもそれは同じだった。一口、二口と吸いを強めていく。
うん、美味い。しかしただ美味しいだけじゃない。海が見えるロケーションや寝そべることができるソファも相まって、何倍にもシーシャの魅力を味わうことができる。


そして、シーシャを吸い始めて20分ほど経つと、また別の陽気なお兄ちゃん登場。


このお兄ちゃんは炭を替えてくれる。このお兄ちゃんハビービ、ハビービと何度も言ってくれる。どういう意味だろうか。
調べてみると、ハビービ(Habibi)とはイスラム語で愛する人を意味するようだ。
なるほど、こちらこそハビービ。
このFriendsも二、三回目以降は炭替えをお願いしないといけない。10分程度で待つこともあるが、それもエジプト時間。のんびり待とう。
結局、居心地がよく、ほぼ毎日のように訪れていた。レモンミント、ピーチ、グアバ、ブルーベリー、グレープ、etc.すべてナハラだろうか。とにかくすべてのフレーバーが美味しかった。
余談であるが、このFriends何度も訪れるうちにシーシャの値段が120エジプシャン・ポンドから85エジプシャン・ポンドに値下がりしていた。正真正銘のFriendと認められたのだろうか。
とにもかくにもFriendsこそ、いみじけれ。
番外編
ここではダハブで見つけた、おもしろしなシーシャショップを紹介する。


洒落が効いている。


素敵な心構えである。