BRO TALK STUDIOの実験回。今回は「シーシャのフレーバーって何℃なの?」というテーマで、温度計を使ってフレーバー内の温度を実測してみます。
立ち上げから提供完了まで、フレーバーの上層・中層・下層がそれぞれどのくらいの温度になっているのか、データで紐解いていきます。

実験のきっかけ
シーシャ作りを「温度調整ゲーム」と表現するBRO TALK STUDIOのダイゴさん。それを語る上で「フレーバーの温度を実測したことがあるのか?」と問われたら、これまで明確に答えられませんでした。

シーシャ専門店「シーシャ」の稲葉さんから温度計を教わり、購入。実際にフレーバー内の温度を測って、シーシャ作りを定量化していきます。

実験セットアップ
使う温度計は4箇所同時測定が可能なタイプ。今回は3つのプローブを使って、以下の3点を計測します。
- T1: フレーバーの最上層(炭に近い側)
- T2: フレーバーの中央
- T3: フレーバーの最下層

ボウルはBosc Cream(ボスクリームシャ)。フレーバーは「DELI」を使用します。

プローブ線はセンターホールから、上から見て円の真ん中に通し、3次元的に上中下の3層に段差をつけて配置します。

事前予想
ダイゴさんの予想は以下の通り。
- T1(上): 240〜243℃
- T2(中): 170℃
- T3(下): 70〜80℃

見ている皆さんも、ぜひ予想してみてください。当たったら、いいことあるかも。
立ち上げ中の経過
炭を乗せて2分後の温度を確認してみると──
- T1(上): 130℃付近
- T2(中): 動き始めるあたり
- T3(下): 27℃

やはり熱源と一番近いところがしっかり上昇しています。さらに時間が経つにつれ、上層から中層、下層へと熱が伝わっていく様子が見えてきます。

「逆吹き」が見ているもの
ここでBRO TALK STUDIOで以前話題になった「魂個分」(逆吹きの目安)について整理します。
グリセリンは約150℃で気化することがKALOUDの社長から教わっています。プレヒートで温まったフレーバーで逆吹きをすると煙が出てくる。この煙は「フレーバー上層面のうち、150℃に到達している割合」を見ているということ。
- 煙がポワっとしか出ない → 上層面のうち150℃に到達している割合が少ない
- 煙がもわっと出る → 150℃到達フレーバーが多い
つまりこのスタイルの味噌は「上に溜まった熱を、下にしっかり伝えていくこと」だと改めて確認できる結果です。

上層が150℃到達のタイミングで吸ってみる
上層が150℃に達したタイミングで実吸い。
- T1(上): 175℃付近
- T2(中): 90℃付近
- T3(下): 50℃弱

吸った時の温度変化を観察すると、吸引時に一瞬温度が下がり、止めるとまた上がってくる動きが見られました。
「上がった状態で吸って、上がってカ入れずに吸っちゃうと上がっちゃう」ため、吸って戻して、波として綺麗にコントロールする方が理想的なグラデーションになるとのこと。
提供完了ライン
ストレスのない美味しい状態として「完成」と判断したタイミングの温度がこちら。
- T1(上): 204.3℃
- T2(中): 142℃
- T3(下): 80℃

一番上と一番下で約120℃の差。これがダイゴさんの感覚として「綺麗なグラデーション」になっている状態だそうです。

灰払いと温度の関係
灰払いをすると温度がどう変わるかも実験。
墨ぐすしただけで200℃を超え、灰被りで温度がぐんぐん上昇する様子が観察できました。

灰払いをすると約10℃温度が上がる。before / afterで比較すると、その差は明確です。

「灰払いで温度コントロールができる」という感覚を、データで実証できたのは大きい収穫です。
個人差の検証:高尾さんでも実験
ダイゴさんとは別に、最近ダーク研修を始めた高尾さんでも測定してみます。

- T1(上): 2層上限
- T2(中): 72℃
- T3(下): 45℃
試飲してみると、ボディが薄く、ちょい生焼け、という結果。
ここで気付いたのは、T1とT2の差が大きい時に生焼けになりやすいということ。下層と中層の差は30〜40℃で問題ないけれど、上層と中層に60℃ぐらいの開きがあると、ストレスが発生しやすいようです。

生を感じるのは中層じゃなかった ── 中層へのアプローチが鍵
今回の実験から分かったこと
- 上層と中層の差が60〜70℃以上あると、ストレスを感じやすい
- 理想は差50℃未満かつグラデーションが綺麗
- 提供完了時の上層温度は約204℃、下層は約80℃
- グリセリン気化点150℃が逆吹きの判別基準
- 灰払いで約10℃温度が上がるのはデータでも実証済み
「中層へのアプローチ情報も実はもうある」というダイゴさん。これについては別動画で公開予定とのこと。次回もお楽しみに。