つい先日、EGG SHISHAから”盃”という名のシーシャボウルがリリースされました。岐阜県土岐市の伝統工芸、”美濃焼”で制作された日本発のシーシャボウルになります。
日本で作られるボウルといえば、チルインボウルやバカボウルなどがありますが、そこへ新たなアイテムが投入。どのようなアイテムなのか、どういった背景で作られたボウルなのか。直接、問い合わせをして回答をいただきながらご紹介します。
“盃”ボウルとは?
EGGSHISHAのオリジナルシーシャボウルブランド「盃」。岐阜県土岐市で美濃焼による伝統的な陶磁器生産を5代にわたって営む老舗窯の当主 安藤勝美の高い技術力と、EGGSHISA代表 若村高弘のシーシャにかけるこだわりとのコラボレーションを通じて「盃」は誕生いたしました。
EGG SHISHA 公式HP より
盃は美濃焼で製作された日本発のシーシャボウルブランドです。
日本の伝統工芸で製作されたシーシャボウルとしてはいくつか前例がありますが、それぞれ日本の市場において非常に高い評価を受けている印象です。例えば、大手シーシャチェーン”チルイン”が販売する、”チルインボウル”シリーズ、Tokyo Shishaが監修する、”信楽焼VACAボウル “などです。
シーシャボウルはさまざまな形がある分その評価は非常に難しい(各々の作り方に合っているか、合っていないのかも関係するため)ですが、今回は、盃ボウルに焦点を当ててそのポイントをご紹介します。
フレーバーの価値を最大限活かす熱伝導性
1点目で紹介されているポイントが、熱伝導性の高さです。
美濃焼の製作方法の一つのポイントでもある、 「1200度以上で行う丁寧な焼き入れ」によって、ボウル自体の密度が非常に高くなっていることから、高い熱伝導性が実現されているとのことです。
作り方によっては、吸い上げの際の蒸らし時間や、アルミホイルを巻く必要もないようです(公式より)。。
盃ボウルにそもそもピッタリ合うのは、ナグラニと呼ばれるシーシャヒートマネジメントだそうで、海外の市場へ販売していくことを前提とした構造なようです。
炭調整不要で長時間楽しめる保温力
高密度で頑丈な美濃の土で焼き上げられることで、蓄熱性も高くなっているのが2つ目のポイントです。
公式によれば、キューブタイプの炭を3つセットすることで、最大で2時間ほどは炭替えをすることなくシーシャを楽しむことができるそうです。
伝統とこだわりを反映した美しいデザイン
本来、日本人にとって「盃」とは酒を交わし絆を深めるための伝統的な神具です。この伝統的な名を冠するシーシャボウルとして、私たちが届けたいコンセプトを形にするために、ボウルの製作にあたって釉薬による発色と陶器の形状には徹底的にこだわり抜きました。
EGG SHISHA オフィシャルHPより
デザイン自体も非常にミニマルで日本のブランドらしいデザインに仕上がっています。
その背景にあるストーリーとしても、”盃”にフォーカスし、その形状と釉薬(カラー)に関してもこだわり尽くされたアイテムになっています。
ボウルのスペック等
ボウルの基本的なスペックとしては以下のようにご説明いただきました。
項目 | 基本スペック |
使用フレーバー量目安 | 12~20g |
ボウルの深さ | 約2.0cm |
ボウル直径 | 7.5cm |
ボウルの高さ | 10.0cm |
ボウルの重量 | 250g |
先ほども軽く触れましたが、HMSとの組み合わせとしては、”ナグラニ”が最もフィットするサイズになっています。
開発者の若村さん曰く
「目安のフレーバー量に差があります、盃は12gが日本のシーシャ屋さんで最も多く使われるセッティング感で楽しめると思います。20gはフレーバーをパンパンに詰めて作る、海外のヘビーユーザーが嗜むようなセッティングになると想定しています。皆様には自分好みのセッティングを見つけて欲しいですね。」
とのことでした。
どうして”盃”ボウルは生まれたのか?
そもそも、EGG SHISHAは「日本のシーシャを世界に」というコンセプトを持って生まれたブランドになります。
EGGSHISHA 代表 若村さん
そのコンセプトの中で、日本の伝統工芸である美濃焼と、シーシャという海外の文化と言われるシーシャという文化をコラボレーションさせ、日本の伝統文化、日本のシーシャ文化が世界へ発信できれば、という強い思いがありました。
また、日本の伝統工芸である美濃焼が今までにはない形で世界で注目される形を、シーシャを介して作れるのではないか、という考えも持って、「美濃焼」と「シーシャ」の組み合わせを選択されたとのことでした。
この、”盃”ボウルが海外でも注目され、日本のシーシャ市場も海外のシーシャメーカーなどに注目されるような流れになれば、日本のシーシャ市場全体が盛り上がるきっかけにもなりますので、非常に期待が高まりますね。
それでは最後に、今回の盃ボウルを開発したEGG SHISHAに関して、ご紹介します。
EGG SHISHAとは?
私達は、国外からの輸入だけでなく、国内での自社製品の制作にも取り組んでおります。日本の伝統文化を海外に発信し、私達の文化に触れる機会を作りたいという思いと、世界のシーシャ情勢のように日本のシーシャ業界を盛り上げたいという思いの中で、私達は実現を夢に目標へと向かっています。
EGG SHISHA オフィシャルHP より
EGG SHISHAは、盃ボウルなどのシーシャアイテムの開発に加えて、その他シーシャアイテムの輸入販売、シーシャ屋さんの開業にあたってのコンサルティングなど、幅広い取り組みをしています。
EGG SHISHA 代表の若松さんは、シーシャインフルエンサーとして、さまざまな世界中のシーシャアイテムの紹介をするインスタグラムのアカウントの運営もされています。
2021年の4月に設立されたチーム(事業)ですが、日本発のシーシャボウルをすでにリリースされ、これからの動きが楽しみですね。