初心者・スタッフ必見!専門家”シーシャ大佐”によるシーシャの作り方。【THE BREATH NOTE -シーシャの作り方編-】

THE BREATH NOTE

水煙草葉、水煙草器具、そして人。

水煙草の可能性はその組み合わせの数だけある。

水煙草という嗜好品を提供するまでの時間をノーカットで綴る。

THE BREATH NOTE

どうも皆さんこんにちは! シーシャ大佐です。

第一弾では【僕の思い】をメインに書かせて頂きました!
見て頂いた方々、ありがとうございます😊

今回の第二弾では【店舗目線での基本的なシーシャの作り方】について書きたいと思います!

今からご紹介する内容は、
私が運営している”BRO SHISHA STUDIO”流のシーシャの作り方です。

以下のような人におすすめ、ぜひ読んでいただきたい記事になっています。


  • ”シーシャ屋さんのシーシャの作り方”が気になる人
  • ”フレーバーラインの違い”について興味がある人
  • トップやHMSの”形状特徴”が知りたい人
  • ”アルミホイルの厚さや穴の数”に興味がある人
  • ”蒸らし時間や吸い上げの考え方”が知りたい人

基本的なシーシャの作り方(店舗目線)

BRO SHISHA STUDIOでは、大きく6個の工程を経てシーシャを提供しています。

それでは、それぞれの工程に分けて順序立てて、少しマニアックなご説明させていただきます。

1.カウンセリング

シーシャを作成する過程

BRO SHISHA STUDIOでは、原産国に合わせて作り方を変えています。 日本人に合う作り方をアレンジし、誰でも楽しめるように努めています。

カウンセリングの中で特に気をつけていることは「お客様の潜在ニーズを聞き出すこと」

例えば、オレンジ味であっても、

”お客様が想像する味”と”僕らが想像する味”には必ず乖離が生まれる。

だから、フレーバーを実際に持っていき匂いを嗅いで頂いた上で、

仕上がるシーシャの味の期待値を調整して作成するようにしています。

2.フレーバー選定

シーシャのフレーバーを選択する

フレーバーには2種類あります。 ①ブロンドリーフ②ダークリーフです。
□見分け方
・赤/黄色フレーバー → ブロンドリーフ
・黒色フレーバー   → ダークリーフ

両者の異なるポイントは、製造過程でフレーバーを洗浄しているかどうかです。そのため、洗浄していないダークリーフでは、全体的に強い喫煙体験が得られます。

フレーバーの種類、シーシャ

その為、当店では、数ヶ月〜数週間に数回程度の頻度で通う初心者/中級者には、ブロンドリーフを中心としたミックスを。1週間に1回以上の頻度で通う上級者には、ブロンドリーフだけでなくダークリーフも推奨しています.

3.トップ選定

シーシャのフレーバーに合わせてボウル、トップを選択する

フレーバーに応じて、トップを使い分けているのがポイント。

使用するフレーバーの特徴に合わせ、それぞれ異なる特徴を持つトップ(シーシャボウル)を慎重に選択します。どのようなフレーバーに、どのようなボウルを使用するのか、具体的に使用しているボウルを引用しながらご紹介します。

3.1.「ブロンドリーフ」は「アルパカミニルークボウル」

アルパカボウルをブロンドリーフには使用します

▷ファンネルボウルとは?

  • 穴の数と大きさ、吸い感
    • 外気を取り込む穴が大きい為、吸いが軽く滑らかな煙になる。
  • ファンネルボウルの形状
    • フレーバーやシロップがパイプに落下しにくい。
      ※シロップを多めに含むアメリカ産のフレーバーが誕生したことで発明された。

▷アルパカミニルーク(陶器素材/ファンネル形状)を使用している理由

  • 素材:陶器
    • 熱伝導率が高いため、盛り付けたフレーバーに熱が通りやすいのがポイント。
    • 日本で流通している素材は、主に3つで陶器、ガラス、シリコン
    • その中で、最も陶器の熱伝導率が高いため、高温帯の味を出したい時は、陶器の素材を使うのがおすすめ。
  • 形状:ファンネル
    • ブロンドリーフは製造上添加物が多くなる。 その為、シロップを落とさないようにファンネルを用いる。
  • メーカー:アルパカミニルーク
    • ターキッシュリッドに収まる径であること。
    • 巻いたアルミに撓みが生じても、吸いに影響されないような構造があること。

3.2.「ダークリーフ」を扱うときはストレートボウルの「MOONボウル」

▷ストレートボウルの特徴

  • 穴の数と大きさ、吸い感
    • 底面に5~7つの小さい穴が空いているボウル
    • 穴の上にフレーバーを盛り付けるため、構造上ファンネルボウルよりも吸いが重くなる。
      ※フレーバー乗せ方次第で吸い心地は操作できます♪
  • ストレートボウルの形状
    • 穴上にフレーバーが乗っているため、ファンネルボウルよりも味が濃く、吸いが重くなるのがポイント。
    • 穴が中心に密集しているボウルが多いので、全体に熱が入るような「面で吸うこと」を意識してみてください
    • フレーバーやシロップがパイプ内に落ちやすいことには注意

▷MOON(陶器素材/ファンネル形状)を使用している理由

  • 素材:陶器製
    • 熱伝導率が高いため、盛り付けたフレーバーに熱が通りやすいのがポイント。
    • 日本で流通している素材は、主に3つで陶器、ガラス、シリコン
    • その中で、最も陶器の熱伝導率が高いため、高温帯の味を出したい時は、陶器の素材を使うのがおすすめ。
  • 形状:ストレートタイプ
    • 最も味が濃く出やすい構造をしているから。
  • メーカー:MOON
    • ロシア製でロシアフレーバーとの相性が良い。
    • 浅すぎず深すぎない溝の深さなので、フレーバーとロータスの距離を調整しやすい。

4.HMS(ヒートマネジメント)選定

HMS,ヒートマネジメントの選定

トップに応じて、HMSを使い分けるのがポイント

■ アルパカミニルーク(シーシャボウル)に合わせるHMS(ヒートマネジメントシステム)

  • HMS:ターキッシュリッド
    • 形状の特徴
      • ターキッシュリッドの形状 側面と底面に空気口が均等に配置されている。
      • また、底面はドーム状になっており、フレーバーと炭の間に約2~2.5cmの空間がある。
      • そのため、炭の調整が容易で温度が上がりすぎず、下がりすぎない。
    • 熱の入り方
      • HMSの上部・側面から空気は流入する。
      • ポイントは、フレーバーでなく陶器を温めながら作成するところ。
      • 炭との距離があるからこそ、全体的に熱を通すことができる。

■MOONボウル (シーシャボウル)に合わせるHMS(ヒートマネジメントシステム)

そもそも、ダークリーフは、「アルミを巻く」と「旨み」がでない(※個人的な見解です)
そのため、ロータスを使用するためにこの径のMOONボウルを使っています。

  • HMS:ロータス
    • 特徴
      • ロータスの形状 底面の外周に縦長の穴が6個配置されている。
      • また、蓋を開閉させることで熱量を操作することができる。
    • 熱の入り方
      • 外周にしか穴がない為、熱風は外側から流入する。炭とフレーバーの距離が短い為、フレーバーの表面に強い熱が加わる。ポイントは、陶器ではなく、フレーバーを温めながら作成するところ。

5.ミックス方法選定

シーシャフレーバーのミックス

「作りたい味」によってミックス方法を変える。

※使用するフレーバーは、各10~20g程度。 ミックス方法は、主に3つある。


1.ブレンディング 

2.セパレート 

3.レイヤード


以上の3つの方法。それぞれを細かく説明していきます。

5.1.ブレンディング

一つ一つのフレーバーの味の輪郭を出さず、全体としてまとまりのある味に仕上げたい時に用いる手法。

ポイントは「調合比率」。

5.2.セパレート

一つ一つのフレーバーの味の輪郭を明確にしたい場合に、用いる手法。

ポイントは「盛り付け方(2分割/4分割/6分割)

※炭の奥位置によって、味が変化するので注意が必要。

5.3.レイヤード

温度帯が異なるフレーバーを用いる時、また時間経過を楽しむ味に仕上げたい時に用いる手法。

ポイントは「層の作り方(2層/3層/4層)

※熱の伝わる順番は使用する機材の熱伝導率によって熱の伝わる順番が異なる!

▷陶器:上層→下層→中層

▷シリコン:上層→中層→下層

6.アルミ貼り/穴開け

■ アルミホイルについて

  • アルミメーカー:nippaku foil
  • アルミの厚さ:17μm

※市販されているアルミホイルは、”11μm”の厚さが一般的。

厚いアルミホイルを使用する理由は、アルミの撓み(たわみ)を防ぐためです。アルミが撓んでしまうことで、フレーバーの温度が乱れてしまうだけでなく、吸いにくくなります。

■ アルミホイルの巻き方について

  1. 正方形でカット
  2. 正三角形に折る
  3. 余剰分は、マフラーを巻くようにボウルに巻きつける

■穴開け

・外周に8個

・内周に16個

(穴の個数、位置については賛否両論ある。

が、構造理解と対照実験を繰り返した結果この開け方が僕なりのベスト。 )

詳しくはシーシャ教室で!

※使用するフレーバーによって変えていますが、今回はオーソドックスなスタイルを紹介しています。

7.蒸らし/吸い上げ

それでは、”蒸らし/吸い上げ”について詳しく理論的にBROなりの考え方をご説明していきます。

大前提、吸い上げとは、フレーバーの最適温度帯まで熱を加える動作だと考えています。

だから、蒸らさず吸い上げだけで仕上げることもある。

また、同じブランドでもフレーバーによって最適な温度帯が変わるので、この図が全てのフレーバーに当てはまるわけではない為、今回は基本的な吸い上げ原理を説明します。



①蒸らし

所要時間:5分
熱量の波形:y=x(仮定)


②吸い上げ(加熱)

所要時間:3~5分
熱量の波形:y=3x(蒸らしに比べ約3倍の角度で温度は上がる)
目標は、味にフォーカスしてフレーバーの最適温度地帯に到達させること。 ここでは、煙の「量や質」ではなく「味」だけを追ってください。


③吸い上げ(調整)

所要時間:3~5分
最適温度地帯で熱量を安定させ、味を整える。 そして、今度は「煙の量と質」を炭調整によって整えていきます。


※最近は、フレーバーに含まれている香料・グリセリン・糖蜜etcが気化する温度帯を研究中! 高温で作ると上記の物質が気化して甘味酸味旨みが飛んでしまう傾向がある。定量的に説明できるようになります。

店舗紹介 BRO SHISHA STUDIO

BRO SHISHA STUDIO

BRO SHISHA STUDIO

BROはBROTHER「兄弟」という意味。実の兄弟で創ったシーシャ屋なので、この名前にしました。

品質が高く、世界から注目を浴びている機材「DARK SIDE」や、日本初上陸のペースト型フレーバーの「SPACE SMOKE」を取り扱っています。

各フレーバーの最適温度を研究しているため、お客様のオーダーとフレーバーに適したボウル/HMS/立ち上げ方法を駆使して、拘りの時間をお届け致します。

※シーシャ研修を合格したスタッフがご対応させていただきますので、ご安心ください。

店舗のコンセプト

”ヴィンテージのはじまり”です。

カルチャーが息づく街 高円寺。

古着や雑貨など、新品ではなく、ただの中古でもない「ヴィンテージ」が愛されている。

そんな街で「未来のヴィンテージ」の姿を考えてみる。

此処での一つ一つの出来事、出逢いが積み重なって「ヴィンテージ」が創り上げられていく。

”あなたがいたからこの店ができた” 

”あなたとの思い出があったから今の店がある” 来てくださった方と共に未来のヴィンテージを創りたい。

アクセス

BRO SHISHA STUDIO
住所:東京都杉並区高円寺南4-6-7-5階
電話:03-5913-8225

▶︎ BRO SHISHA STUDIO のインスタグラム

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