YouTubeチャンネル「BRO TALK STUDIO」で公開された、ESCAPEのSOHEI氏とかけるさんによる対談動画は、日本のシーシャ業界が直面する構造的な課題と、今後の発展に向けた具体的なビジョンを提示する。
SOHEI氏が語る、ロシアの高級シガーリーフ「ボンチェ(BONCHE)」の認可取得に向けた動きから、日本のシーシャ価格の適正、そして業界全体が目指すべき店舗のあり方について語る。
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業界発展の鍵:「認可取得」と税金の健全化
ボンチェの小売定価認可について
ロシアのシガーリーフブランド「ボンチェ」の日本における小売定価認可取得が一時期話題になった。
この動きがシガーリーフの「認可」という点で日本にとって非常に大きい出来事と言えるだろう。
認可取得の必要性
日本のシーシャ業界を良くしていくためには、認可の取得が不可欠である。
現在、正規ルートで入手できないフレーバーが多く、個人輸入のルートに頼りがちになっている。
その結果、市場規模は大きいにもかかわらず、国への税収がないという状態が生まれている。過去に香港などで政府がシーシャを禁止する流れが起こった例をみると、日本も「認可を取れば何でも売れる」という仕組みが整っているため、税金を納め、認可をどんどん取っていくことで業界を健全化させるべきだ。
ボンチェが正式に流通可能になることは、このような良い流れを生み出すきっかけになる。
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日本のシーシャ価格は「安すぎる」という持論
認可取得に伴い価格が上昇する可能性について、SOHEI氏は日本のシーシャは値上げした方が良い。

他国との比較で見る価格の適正

SOHEI氏は、日本は他の物価と比較してシーシャの価格設定が非常に安い。
- モスクワ(ロシア)は日本より物価が2~3割安いが、シーシャ価格は約5,000円で日本とあまり変わらない。
- サンクトペテルブルグ(ロシア)のローカル店では3,000円〜4,000円
- ウズベキスタンでは物価が日本の約3分の1であるにもかかわらずシーシャは2,000円程度と、物価に対する価格が高い。
- 香港ではシーシャが9,000円から1万円になる。
物価に対するシーシャの価格を考慮すると、東京の6,000円〜7,000円、地方の5,000円という価格は妥当ではないとし、今後は徐々に値段が上がっていくべきだと考えている。
安価な価格設定が招くクオリティの低下
日本は物価もタバコも高いにもかかわらずシーシャの価格が安いため、店舗が原価を抑えようとする。
その結果、フレーバー量が12g程度しか入らず、味が薄く、煙も薄いシーシャが多く出来上がってしまうという問題点を指摘している。
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家シーシャの活性化とリテラシー格差の解消
個人的な目標として、「家シーシャのシーンをもっと盛り上げたい」という思いがあり、ボンチェの正式流通に力を入れるのもそのためである。

正しい情報発信の重要性
現在、個人輸入はロットが買えなかったり、輸入に不安を感じたりする障壁があるため、正式ルートでの提供が必要である。
さらに、単にフレーバーを届けるだけでなく、正しい情報発信を行い、家でシーシャをきちんと作れる人を増やすべきだという。これにより、シーシャの良し悪しがわかる人が増え、店舗に行った際に「いいお店だけが選ばれ続ける」という、業界にとって良い競争が起きる流れを作ることが重要になる。
これは、現在、店舗側とお客さんの間に存在するリテラシー格差を埋めることにもつながると考えている。
家シーシャは「なんも考えなくていいし、自分がうまいと思うやつだけをひたすらに集中して追求できる」という利点があるため、家シーシャのシーンを広げ、お店側もそれに応じて変化することで、最終的に市場全体の規模を大きくしたいと願う。

SOHEIさん、かけるさんが考える業界の未来のビジョン
デカ箱、普及、そして清潔さ
SOHEIさんのビジョン:デカ箱(大型店舗)の増加と「空間」への集客

SOHEIさんが望むのは、「デカ箱」(100平米以上、30坪以上)の店舗が増えることである。
これまでのシーシャバーは、作り手に客がつく俗人性の高い部分で成り立ってきた。今後は、雰囲気も良く、スタッフではなく「空間に」お客さんがつくようなデカ箱が増えるべきだという。

正しい知識を持つスタッフがおり、質の高いシーシャが提供されることで、「この箱に行けば安心」という認識が広まり、シーシャがよりカジュアルなものになると見ている。資本力のある人がクオリティを伴ったデカ箱を作ることで、市場全体に良い流れが起きることを期待している。
DAIGOのビジョン:ダークリーフの普及と若手の育成
正しい知識を持ってダークシーンが広がることが重要。
ダークリーフの普及には、ロシアの文化である「守破離」を推奨する。
既存のセッティングではダークリーフに合わないことが多いため、まずはロシア人がどうやっているのかを真似て(守)、その上で自分の既存のセッティングと比較検討する(破・離)ことが重要であり、「とりあえず一度やってみる」姿勢が大切だと述べる。
また、最近若手プレイヤー(25歳以下)が少ないと感じており、彼らを発掘し押し上げるような動きをしたいと考えている。

かけるさんのビジョン:店舗の清潔さの追求
かけるさんがシーシャ屋に強く望むのは、「全部きれいになってほしい」ということ。
客席に炭の段ボールが積んである、入り口に傘が置いてあるなど、飲食店として当たり前のことができていない店が多い現状がある。彼は「シーシャ屋だからいい」という考え方を否定し、キッチンが見えるところを綺麗にしておくなど、飲食店として基本的なことを徹底してほしい。
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五感で楽しむコミュニケーションツールへ

SOHEIさんはさらに、シーシャを提供する空間において、音響へのこだわりがもっと必要だと付け加える。
Bluetoothの小さなコンポを使っている店が多く、大きな箱でも音楽のクオリティが低い場合がある。もっと良い音楽を提供し、五感で楽しんでもらうことが重要である。
シーシャは単なる喫煙具ではなく、「コミュニケーションツール」である。
シーシャのクオリティを追求するのはもちろん大切だが、それ以上に空間としての魅力を提供することが、今後ますます重要になると締めくくる。