みなさんこんにちは。
家でシーシャを始めようとしている方の多くが考えるであろうことのひとつにコストがあるかと思います。
「お店で味わうシーシャももちろんそれはそれで価値を感じているけど、自力でやったら安く押さえられるのでは?」
こう考えている方は多いのでは無いでしょうか。
この記事では、そんな方々へ向けて、家シーシャと店シーシャにかかるお金を比較して、どんな状況であれば家(あるいは店)で楽しむ方がお得なのかを解明します。
しかも今回は、そうしたコストを初期費用とランニングコストに分解して関数としての比較を行います。
計算上さまざまな仮定を置いていますが、なるべく現実的な数値になるように試みているので、みなさんの参考になれば幸いです。
なお、この記事では「道具を購入するのにかかるお金」のみに焦点を当てて議論を行っており、その他の人件費などは考慮外としています。
つまり「お店で受けられるサービスの対価としてのお金」などは今回考慮外としているので、その点ご了承ください。
家シーシャ入門のお金に関する記事が気になる方は自宅シーシャを始める際にかかる費用は?計算してみたもご覧ください!
準備:コストの整理
家シーシャと店シーシャの値段を比較する前に、主に家シーシャで重要になると費用の分類をしておきましょう。


大して重要では無いので、お急ぎの方は読み飛ばしていただいて構いません。
初期費用
初期費用は、家シーシャを始めるタイミングにかかる費用をいいます。
「自宅でシーシャを始めたい!じゃあまず何から買い揃えようか」
これにあたりかかるお金が初期費用です。
具体的なものとして、この記事では
- パイプ
- ボウル(ハガル,トップ)
- ヒートマネジメント
- コンロ
この4項目を初期費用として扱います。
ランニングコスト
ランニングコストは、家でシーシャをする際に毎回追加的にかかる費用をいいます。
最初に買ってしまえばその後しばらくは買い替えなどが必要ない前述の初期費用に対して、ここではシーシャをするたびにかかるお金をランニングコストとしましょう。
「明日家でシーシャ吸うけど、あれってまだ残ってたっけ?」
これに該当するお金とでもいえるかもしれません。
なお、ランニングコストというと修繕などのイメージを持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、シーシャを運用する上で継続的に発生する(と考えて差し支えない)お金を指すことにします。
具体的なものとして、この記事では
- フレーバー
- 炭
この2項目をランニングコストとして扱います。
Case1. 家シーシャ
1. パイプ (初期費用)
まず購入を考えるのはパイプでしょう。
水を入れてぶくぶくする、シーシャといえばこのシルエットをイメージされる方も多いのでは無いかと思います。


そんなシーシャのパイプの予算は
15,000-25,000円程度を見込めばよいかと思います。
ここで大事なのは、高すぎず安すぎずの商品を選ぶこと。
某モール型通販サイトで検索すれば、5,000-10,000円程度の安価なものも見られますが、そうした廉価品は品質が悪いことが多いようです。
また逆に、上を見れば高価なパイプも存在しますが、ここでは家シーシャビギナーのみなさんを想定しているので除外します。
冒険は、ある程度自宅シーシャを楽しむようになってからの方が得策かもしれませんね。
入門としては、ある程度の名のあるブランドのパイプで、シーシャ屋さんでもよく見かけるようなタイプのシーシャを購入するのが無難とも言えるでしょう。
ひとまず今回は20,000円として考えることにします。
関連した記事としてシーシャの初心者に特におすすめのシーシャアイテム【シーシャパイプ編】もどうぞ!
2. ボウル (初期費用)
こちらのボウルは、上部に炭(とヒートマネジメント)を置いてフレーバーを熱す器具です。
釉薬ありの陶器や釉薬なしの陶器のほか、シリコンなどあらゆる素材でできているのが特徴。
自分のシーシャの作り方や、自分の好きなフレーバーのタイプに合わせたシーシャボウル、そして何と言っても自分が好きなデザインのシーシャボウルを探すのも一つのおおきなシーシャの楽しみです。


こちらのボウルは、2,000-3,000円程度を見込めばよいでしょう。
今回の記事では2,500円として計算に用います。
なお、ボウルを選ぶ際の注意点として、口径があります。
後述のヒートマネジメントを使用する場合に、そちらと口径(上部の直径)を合わせる必要があるためです。
サイズが合わないものを組み合わせると、使用上困難が生じるのでご注意ください。簡単にいえばボウルとヒートマネジメントには相性があるということですね。
ボウルについてはシーシャの初心者に特におすすめのシーシャアイテム【シーシャボウル編】の記事でも触れていますのでぜひ!
3. ヒートマネジメント (初期費用)
こちらは中に炭を入れて、火力の調整を行う器具であるヒートマネジメント。
金額としては、1,500-2,500円が平均的な水準です。
このヒートマネジメントにも、さまざまな種類があります。
詳細を書き始めるとこの記事の本題から外れてしまうので、こちらのシーシャヒートマネジメントの選び方【シーシャ入門】もご参照ください。
また、前述したようにボウルと合わせて使用するため、口径が合うかは十分に考慮しましょう。
この記事では2,000円として採用します。
4. コンロ (初期費用)


炭を熱するのに使うコンロ(写真は電気コンロ)。
最近はIHキッチンのお宅も増えているので、購入を検討される方も多いのではないでしょうか。
こちらは2,000-3,000円が妥当なラインです。
シーシャで使う電熱線コンロを長持ちさせるコツに記載のように、コンロは消耗品のような性質をもつギアになりますが、水タバコを吸うたびに買い換えるわけではないので、ひとまず初期費用として処理します。
また、比較に用いる金額として2,500円ということにします。
5. フレーバー (ランニングコスト)


シーシャに関連する買い物で一番ワクワクするのが、フレーバーを選んでいる時という方は多いのではないでしょうか。
写真にもあるように、フレーバーにはさまざまな種類があります。
果物系・フローラル系・甘め・爽やかめ…
お好みのフレーバーを選んでミックスすることで自分好みの配合を見つけるのも、シーシャの奥深い楽しみですね。
フレーバーのおすすめミックスレシピに関してはフレーバーミックスを探すにたくさん記事を置いています!
こちらのフレーバーの値段は1,300-2,000円(50g)程度で購入できます。今回は中間の1,650円とします。
また1回吸うにあたり10-13g使用しますが、今回はキリ良く10gとするとワンパッケージで5回吸えるということになります。
これらを踏まえて一回あたりのコストを考えると
1,650 ÷ 5 = 330円 / 回
といったところでしょうか。
6. 炭 (ランニングコスト)


炭は、シーシャのフレーバーを熱するのに欠かせないアイテム。
1kgで約10回分シーシャを楽しめます。
こちらの炭は1,000-2,000円(1kg)で購入できますが、今回は2,000円としましょう。
上記を踏まえると計算上は
2,000 ÷ 10 = 200円 / 回
という計算になります。
なお、紹介の順番として炭が最後になりましたが、実は買う際に特に注意を払いたいアイテムになります。
というのも、上記の値段を大きく下回る炭は不純物が多く含まれ、煙の質が低い傾向があるためです。
タバコとはいえ身体に入れるものですから、その辺りも気にしておきたいものです。
加熱できればなんでもよし、というわけではないということですね。
ちなみに当サイトCLOUDは、ココナッツ炭を推しています。
詳細はこちらのシーシャではココナッツ炭を使うべき理由3選やシーシャに使用されるココナッツ炭のブランド8選で紹介しています。ぜひご覧ください!
これを踏まえて立式すると…
初期費用として挙げた項目の金額は以下の表のとおりです
パイプ | 20,000円 |
ボウル | 2,500円 |
ヒートマネジメント | 2,000円 |
コンロ | 2,500円 |
合計 | 27,000円 |
また、ランニングコストとして挙げた金額は次のようにまとめられます
フレーバー | 330円 / 回 |
炭 | 200円 / 回 |
合計 | 530円 / 回 |
そしてこれらについて、シーシャを楽しむ回数をxと置き、式として整理すると
y = 27,000 + 530x
となります。なんかそれっぽくなってきました。
Case2. 店シーシャ
シーシャ屋の料金システム
今回は、問題の単純化のために「シーシャは一人で楽しむものとする」という仮定を置きます。


シーシャ屋の料金システムは店や地域によってさまざまあるもの。
シーシャ+ワンドリンクのシステムを採用していて、2,000+500=2,500円になるお店もあるでしょうし、
シーシャ+チャージのシステムを採用していて、2,000+1,000=3,000円になるお店もきっとあります。
今回は、1回の来店あたり2,750円ということで計算をすることにしましょう。
現実的な料金システムとそれほぞ大きな隔たりはないかと思います。
なおシーシャ屋の値段や料金システムについては、シーシャ屋/シーシャバーの料金システム・値段設定の色々 -シーシャ屋に行く前に知っておくべきこと-で詳しく解説しています。
これを踏まえて立式すると…
一回あたり2,750円ということなので、式はシンプル。
シーシャを楽しむ回数をxと置き、式として整理すると
y = 2,750x
となります。
まとめ:自宅シーシャと店シーシャの比較
2つの関数を比較してみる


自宅シーシャと店シーシャを比較した式をグラフにするとこのようになりました。
自宅シーシャは、初期費用こそかかるもののランニングコストが抑えられるので、回数が増えるほどお得感が増します。
対する店シーシャは、初期費用が不要なものの、回数を重ねると金額が膨大になるのがわかるかと思います。
また、2直線の交点は12.162回を示しているので、家シーシャと店シーシャのコストが逆転するのはこの時点だとわかりました。
12回を超えて楽しむなら家シーシャ
上記結果から、12回を超えてシーシャを楽しむなら家・自宅がピッタリだという結果になりました。
12回までは店シーシャを楽しむ方がお得なものの、回数が増えていくと家シーシャのうまみがどんどん増幅していくということですね。
楽しむのが12回までなら店シーシャ
12回までなどのようにたまに、あるいは控えめにシーシャを楽しむのであれば店がピッタリだという結果になりました。
あまりシーシャを作らないと想定されるのであれば、お店に通うにとどめてもいいかもしれません。
家にも店にも魅力はある
ここまで見てきたように、12回を境に、シーシャを楽しみたい場所が店と家とで切り替わるという結論に落ち着きました。
「意外とペイするまで早いな!」という方、「12回もかかるのか、、」という方、あらゆる感想を持たれた方がいらっしゃることと思います。
家シーシャを始めるきっかけとしてこの記事を参考にしてくだされば嬉しいです。
とはいいつつも、今回の記事はあくまで経済合理性に焦点を当てたコスト面のみの比較というやや偏った内容になっています。
お店で感じる雰囲気、スタッフさんによるサービス、安定した味など、お店ならではの価値があることも紛れもない事実。
ぜひみなさんのお好みに合わせてシーシャを楽しんでいきましょう!