シーシャ、VAPEともに喫煙器具であり、まさに今流行っているという点から、シーシャとVAPEは稀に混同されることがあります。しかし、両者は全くの別物です。今回は、なぜシーシャとVAPEは混同されるのか、両者は何が違うのかについて説明していきます。
シーシャとVAPEが混同される理由
シーシャとVAPEが混同される理由としてあげられるのは、両者にいくつかの共通点があるためだと考えられます。
シーシャはタバコの葉に味がついたフレーバーを使用しており、VAPEはフレーバー、味がついたリキッドを使用しています。
つまり、シーシャもVAPEも「味のついた煙(蒸気)を吸って吐く」行為が一致しており、これが共通点であるのです。
この共通点によって、側から見ると同じようなものに見えてしまうのです。
構造上の違い
シーシャは、タバコの葉をシロップ付けしたフレーバーを、炭で熱して、そこで発生した煙を水に通し、ホースを通った後吸うことができます。
一方VAPEは、容器の中にフレーバー入りのリキッドが入っており、内蔵コイルを過熱し、コットンにしみこんだリキッドを気体化させます。そのうえで、蒸気を吸い込むアイテムです。
つまり、シーシャは熱源が炭であるのに対し、VAPEはコイルです。また煙(蒸気)を発生させるもとになるのは、シーシャにおいてはタバコの葉をシロップ漬けにしたものであるのに対し、VAPEではリキッドになります。
構造で見ると、全くもって違うということがわかります。
文化の違い
次に、それぞれの喫煙器具が生まれた文脈や文化についてみていきます。
VAPEはよく喫煙者の喫煙習慣を断ち切るために使用されたり、ファッショナブルなアイテムとして使用されたという背景があります。
一方、シーシャははるかに社会的な娯楽であり、禁煙とはほとんど関係がありません。シーシャは何人かでシェアして使用することも多く、シーシャの使用は、煙を吸うというよりも本質的に社会的な体験になります。
シーシャを吸うことによって喫煙をやめたり、依存症の害を減らしたりすることは一般的に目的とされていません。
従って、文化的な側面から見てもこの両者は異なるものであるということがわかります。
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