シーシャの炭交換の意味・重要性とその方法とは?

シーシャの炭交換の意味・重要性とその方法とは?

シーシャ屋では、店員さんが定期的に炭を交換してくれます。しかし、炭交換の意味を知らないと「なぜホースを渡さないといけないの?」などと疑問に感じることもあるでしょう。

今回は、そんな基本的な炭交換の必要性から、実際にシーシャの炭を交換する方法まで幅広くまとめてみました。

なぜシーシャは炭交換をするのか

まず、シーシャの炭を定期的に交換するのはなぜでしょうか。ご想像の通りかもしれませんが、そもそもシーシャは炭がなくなってしまうと煙が出なくなります。と言うのも、一般的なタバコで言うところの先端の火の部分の役割が、シーシャにおける炭だからです。火が消えるとタバコを吸えないように、炭がなくなるとシーシャを吸うことができなくなります。

また、炭は時間の経過とともに燃焼が進みどんどん小さくなってしまうので、定期的な交換によって炭の量を保つことが欠かせないのです。

定期的な炭交換の重要性

炭(火力)の安定=味の安定

理解しておくべき重要なポイントとして、炭(火力)の安定=味の安定ということを前提に置きます。

炭が時間の経過とともに小さくなっていくことで、シーシャの温度が下がり、出る煙の量も少なくなります。また、炭を足すことで温度を上げると、煙はたくさん出ますが、喉へのイガイガも強まります。そして、温度の上げ下げが激しいと味が不安定になり、早く(30分程度などで)味が無くなってしまうなどの問題を引き起こします。

例えば、1時間に1回大きな炭をたくさん足す場合と、20分に1回少しずつ炭を交換する場合について考えてみましょう。前者は炭交換の直前には温度は大きく下がっており、炭交換時には温度がグッと上がります。後者は温度の上げ下げの幅を抑えることができ、炭交換によって味を長く保つことができます。

イレギュラーに早く対応できる

よく、シーシャは作り手(シーシャ屋スタッフ)と吸い手(お客様)の合作などと言われることがあります。そのため、どれほど熟練した作り手でも誰に対しても同じ味を出せるという訳ではなく、一人一人の吸い手に合わせて最適解が変わります。つまり、最初の提供時には美味しいシーシャだったとしても、時間の経過や吸い方などで味や煙はさまざまに変化します。そのようなイレギュラー(味の変化)を定期的な炭替えで確認し、修正していくという意味合いも強いです。

シーシャ屋でなぜこんなに炭を交換するのだろう?と少し鬱陶しく思う方もいるかもしれませんが、美味しいシーシャを提供し続けるための技術であり工夫だとお考えいただくと良いでしょう。

炭交換の方法(家シーシャ向け)

では、ここからは炭を実際に交換する方法について、家シーシャをされる方向けに解説していきます。大まかに、手順としては以下のようになります。

① 炭を1つ焚く(目安として、交換したい時間の7~10分前に焚き始めます)

② 炭が全ての面から赤く焚けていることを確認する

③ 新しい炭をヒートマネジメントの中にある小さな炭と交換する

④ 交換しない炭も灰を落としておく

大体の流れは上記の4ステップになります。これを20分〜30分周期で行うことで火力・風味を安定させることができます。

炭交換の際の注意点

では、そんな炭交換で特に注意すべきポイントに関して、今回は4点ご紹介します。

十分に炭が焚けていることを確認する

炭は全ての面が赤く燃えている状態まで焚きましょう。黒い部分を残してしまうと、変な匂いが混ざったり火力が落ちたりしてしまいます。

炭替えの際に炭の位置を回転させる

炭を替える際は、小さい炭と大きい炭を入れ替えることに加え、元々炭を置いていた位置から置いていない位置へ動かすなどの工夫もしましょう。炭の真下はやはり火力が最も高くなるので定期的に炭の位置を動かしておくとベターです。

炭を焚く個数・時間は臨機応変に変える

炭を焚く個数は基本的には1つ〜2つ程度、時間は20分〜30分に1回程度が多いですが、場合によっては個数を増やしたり時間を延ばしたりという対処が必要な場合もあります。シーシャの様子を出来るだけ詳細に把握し、適切な炭管理を考えてみましょう。

火傷・床の焦げ

炭を皮膚や床に落とすと、火傷や焦げに繋がります。シーシャを楽しむ上で、全般的に言えることですが、特に炭替えの際には注意するようにしましょう。

まとめ : 炭替えはシーシャの味を左右する

いかがでしたでしょうか。炭替え次第でシーシャの味は大きく変わるため、炭替えはとても重要な作業です。自分が作るという視点でも、シーシャ屋にお客さんとして訪れる際も、”炭替え”という新しい観点からシーシャを見てみると面白いかもしれませんね。