シーシャ屋を運営する上で、スタッフの採用は必要不可欠と言っても過言ではないです。シーシャ屋の仕事は一見華やかですが、実は意外と複雑でプロ意識が求められるもの。今回は実は難しい「シーシャ屋スタッフの採用」にフォーカスしてみました。
そもそもシーシャ屋の業務とは
まずはシーシャ屋で日常的に行われる業務をまとめていきます。
シーシャの提供・管理
まず、最も想像しやすく最も重要な仕事であるシーシャの提供管理です。提供管理と一言で言っても、「お客様のご希望をお聞きする→それに合わせたフレーバーを選ぶ→シーシャを作る・提供する→美味しさが長持ちするように管理する」という一連の流れをすることになります。
ドリンクの提供
次にイメージしやすい業務はドリンクの作成・提供です。多くのシーシャ屋ではソフトドリンクからカクテルまで幅広く提供しており、各店のこだわりのドリンクをメニューに取り入れています。とはいえ、こちらは他飲食店と比較して特別に複雑な業務ということはないです。
お客様とのコミュニケーション
シーシャ屋はお客様が長時間滞在されます。スタッフとのコミュニケーションを楽しみにされている方も多いので、スタッフの業務としてもお客様とのコミュニケーションが非常に重要となります。接客に自信がある方やコミュニケーションが得意な方は向いていると言えるかもしれませんね。
その他バックオフィス業務
業務はシーシャやドリンクを提供する、お客様と楽しく話すなどの華やかな仕事だけではありません。各店舗によって業務に差異がありますが、発注業務・オープンクローズ作業・レジ締めなどお客様に見えない部分の業務はたくさん存在します。これらもシーシャ屋として働く上で非常に重要な業務なのでしっかりと認識しておくことが大切です。
シーシャ屋に向いている方の特徴
シーシャ屋の業務がなんとなく整理できたところで、そんな仕事に向いている方の特徴をまとめてみます。
- シーシャが好きな(少なくとも興味関心がある)方
- 接客・お客様とコミュニケーションを取ることが好きな方
- マルチタスクが得意な方
まず、フレーバーやシーシャのセッティングの種類が本当に多いので、シーシャへの好奇心・興味は欠かせないです。シーシャ屋としてシーシャを提供する以上、シーシャのプロフェッショナルとして見られるので採用段階でもシーシャに対して関心があることは重要です。
また、コミュニケーションに関してはそもそも得意不得意があるものですので、得意な方の方がシーシャ屋スタッフには向いていると言えるでしょう。
最後に、マルチタスクが得意な方。シーシャ屋ではシーシャの作成・炭替え・ドリンクの提供・接客など非常に多くの仕事があります。A卓の炭の様子を気にしつつB卓のドリンクを作成する、などの仕事の仕方が必要になるので、同時処理能力は欠かせないです。
採用する際に重視すべきポイント
まず、上記の3項目はしっかりと確認すべきです。シーシャに対して興味を強く持っているか、普段から人と話すのが好きか、接客に対して抵抗はないか、同時に複数のことを考えるのは得意か、などは面接時の言動や行動などから推察することが重要です。
また、その他の重視すべきポイントとして、
- その店舗のコンセプトを理解し、共感できる
- その店舗に来店したことがあり、店舗のことが好きである
- 報告・連絡・相談がしっかりとできる
- 体力がある
などが考えられます。
まず、店舗への愛が常連のお客様に負けてしまうとお客様の満足度は下がってしまいます。お客様のコミットメントが高くなりがちなシーシャ屋こそ、「この店が好き」と言い切れるスタッフの存在は重要です。また、コンセプト・目指す理想の店舗像を明確にすることで、同じ方向性を向いたスタッフの募集がしやすくなると思います。
報告・連絡・相談に関しては、どの業態の求人でも必須事項です。必ず確認した方が良いでしょう。
最後にシーシャの吸い出しや炭替えの際の調整などで肺活量や体力が必要です。基礎体力はどうか?という目線を持っておくことも大切です。
募集要項の作成方法・項目
ここまで、シーシャ屋に適正のある人材や採用の際に重視すべきポイントを見てきましたが、実際に募集するとなると募集要項をきちんと整える必要があります。
一般的な募集要項として、以下のような要件を記載することがあります。
- 業務内容
- 時給
- 勤務地・勤務店舗
- 応募資格
- 「20歳以上」は共通でマストとなります。
- 勤務時間
- 交通費
- 歓迎条件
- 応募方法・選考フロー
これらの内容が、一般的な募集要項に含まれる内容です。
募集をかける際はこれらの項目をできるだけ網羅するようにまとめておくことをお勧めします。
求人の出し方(メディア・SNSの活用)
募集要項ができたら、続いては求人の出し方です。
各媒体のメリット・デメリットをそれぞれ記載しますのでピッタリの方法を選ぶと良いかと思います。
- 自店舗SNS・webサイトでの発信
- メリット : 費用がかからない / 店舗への愛着を感じている人をターゲットにしやすい
- デメリット : リーチが少ない(発見されにくい)
- タウンワークやindeedなどの求人募集サイトでの発信
- メリット : 非常に多くのリーチを得られ、ぴったりの人材を見つけられる
- デメリット : 費用がかかる / 店への愛着がない人がターゲットになりやすい
これらの方法には上記のメリット・デメリットがあります。どの方法を取るのが適切かは店舗の規模感や場所、雰囲気によっても異なりますので、各店舗ごとに最良の組み合わせ・方法を取ることをお勧めします。
採用→研修→独り立ちまでのフロー
さて、募集をかけると面接、働くことが決まったら研修期間を経て独り立ちを目指す流れになります。
最後に、このフローについて詳しく解説していきます。
面接
まず、面接で確認するのは、「シーシャ屋に向いた人材か」「採用する際に重視するポイントを抑えているか」といった上記に記載してきた内容になります。
また、面接時の態度やコミュニケーションの撮り方から判断できる部分も多いです。面接内容だけでなく、面接時に感じた印象もログを取っておくことをお勧めします。
研修期間
無事、採用が決まったら初出勤の日程を合わせ、いよいよ研修期間が始まります。
研修で最も大切なポイントは、毎回の目標・ゴールを明確化し、小さなゴールを積み重ねるように毎回少しずつ成長していく誘導をすることです。
(例を挙げます。大目標「1人で店に立っても任せられる人材にする」を実現するためには「まずは2人以上で店に立てる人材を目指す」という中目標が必要になります。さらに、それを実現するために、まずは「ドリンクを提供する」「メニューの説明・注文を取れるようになる」「洗い物ができる」などの簡単な業務からアプローチします。同時並行で「フレーバーの種類を覚える」「自分でシーシャを作り、2時間管理してみる」などの小さな課題を与えます。)
成長を促す上で最も効果的である「少しチャレンジできる環境」を提供するために、できることをずっとさせるのではなく新しく難しいことにどんどん挑戦させる意識を持っておきましょう。
シーシャ屋スタッフの採用で失敗しないために。(まとめ)
いかがでしたでしょうか。
最後に、シーシャ屋適正がある方の特徴を再掲します。
- シーシャが好きな(少なくとも興味関心がある)方
- 接客・お客様とコミュニケーションを取ることが好きな方
- マルチタスクが得意な方
- その店舗のコンセプトを理解し、共感できる方
- その店舗に来店したことがあり、店舗のことが好きである方
- 報告・連絡・相談がしっかりとできる方
- 体力がある方
シーシャ屋を作っているのは紛れもなく、人。
しっかりと考えて失敗しない採用戦略を持ちましょう。