シーシャ屋さんを開業する際に考えることはたくさんあります。その中でも「お客さまに提供するもの」であるシーシャのフレーバーのラインナップは非常に重要です。
今回は、ある程度シーシャフレーバーを分類し、顧客層などに合わせたシーシャフレーバーの選択の方法について軽く解説します。
シーシャフレーバーの持つベクトル(考えるべき観点)
シーシャフレーバーにもそれぞれ大きな違いがあります。
また、その違いもある程度まとめて考えることができます。まずは、そういったフレーバーそれぞれが持つ特徴のベクトルを簡単にまとめましたので、ぜひ確認してみてください。
ニコチンの有無・原材料
一つ目は、ノンニコチンか、ニコチンありのフレーバーかと言うことです。
シーシャフレーバーは基本的に「たばこの葉」を主な原料として作られています。ですが、たばこの葉を使用していないシーシャのフレーバーもあります。
例えば、フルーツの果実、茶葉、他の植物の葉や花などで作られたものがあります。
そういった原料がたばこの葉ではないフレーバーは、ニコチンが含まれていません。つまり、いわゆるヤニクラのようなニコチンやタバコが持つ特有の効果が起きません。
初心者など初めてシーシャを楽しむ方には、非常にお勧めできるフレーバーになります。
ニコチンの度合い(シーシャの重さ)
続いては、ニコチンの度合いです。
シーシャのフレーバーの製造方法、使用するたばこの葉の種類によって含まれるニコチンの量も大きく変わってきます。
「〇〇は重い」「これは軽い」
みたいな会話を聞いたことが一度はあるのではないでしょうか?
これは、それぞれのフレーバーブランドのニコチンの度合い、感じ方の違いから来ています。
一般的に、ダークリーフと呼ばれる分類のフレーバーのニコチン度合いが高く、中東系のシーシャフレーバーブランドのものが次に重く、一番軽いとされるのは、アメリカ系のフレーバーです。
味の出しやすさ
最後にご紹介する観点は、味の出しやすさです。
シーシャの煙のほとんどは実は、水蒸気で構成されています。その水蒸気は何から発生しているのかというと、シーシャフレーバーの原料である、”グリセリン”などの水分です。
つまり、簡単に考えると水分量が多いフレーバーは煙が出しやすくなっています。
また、煙が多く出ると言うことは、吸った時に味も感じやすいと言うことになります。
この観点ではシーシャフレーバーは2つに分類され、一般的にアメリカ系のフレーバーは水分量が多いので味がでやすい、逆に中東系などのフレーバーは水分量が少なくパサパサしています。
ただ、水分量によってシーシャの味が美味しい、まずいと言うことではありません。水分量が多いと味の調整が難しいとも言われています。
フレーバーブランドと分類
簡単にまとめると▼
フレーバーの分類 | 特徴 | おすすめ客層 |
ノンニコチンフレーバー | ニコチンが含まれず初めての人でも安心 | 初めての方、ニコチンが苦手な方 |
アメリカ系フレーバー | 水分量が多く、味が出しやすい。比較的軽めで吸いやすい | 初めての方、わかりやすい味が好きな方 |
中東系フレーバー | 水分量が少ない。比較的重めの煙になる。 | 吸いごたえが欲しい方、中東を感じたい方 |
ダークリーフ | ニコチンが非常に強い。黒い見た目のものが多い。 | 吸いごたえが欲しい方、かなり吸う方 |
ノンニコチンフレーバーの特徴・客層・ブランド
ノンニコチンフレーバーは初めに解説したように、フルーツの果実、茶葉、植物の葉や茎などを原材料として作られているのでニコチンが含まれません。
ニコチンが含まれないので、初心者でも気軽に楽しめます。また、フルーツを使ったフレーバーでは、味の再現性(そのものの味が表現されている)が非常に高いため、初めてシーシャを吸う方でも味がわかりやすく楽しみやすくなっています。
ノンニコチンのフレーバーがないとシーシャが吸えないお客様もいらっしゃるので一部は置いておくのがベターでしょう。
ブランドとしては、以下のようなものがあります。
■ HOOKAH FRUITS
■ DeCloud
■ tabu
アメリカ系フレーバーの特徴・客層・ブランド
アメリカ系のフレーバーは、シロップ(水分量)が多く、シーシャの煙とシーシャフレーバーの本来の味が出しやすいと言う特徴があります。
また、水分量が多いことから、シーシャの煙の水蒸気の割合が多く、シーシャの煙も吸いやすい(軽い)ことも非常に重要なポイントです。
シーシャをほとんど毎日吸うような方、外国の方が主なターゲットになるお店であれば、アメリカ系のフレーバーだけだと満足しないことがあるかもしれませんが、シーシャを月に数回ほど楽しむようなお客様がメインのターゲットになるのであれば非常におすすめのフレーバーです。
味自体のクオリティも高いものが多いので色々と試して見るといいでしょう。
■ Social Smoke
■ FUMARI
■ AZURE
■ Trifecta
■ Starbuzz
中東系フレーバーの特徴・客層・ブランド
シーシャのフレーバーでも最も来店数ベースで考えると多いのがこのフレーバーのターゲット層かもしれません。
店舗には中東系のフレーバーは置くのがベターでしょう。ブランド名で指定されるケースも多くあります。
中東系のフレーバーは、非常に人気で認知度が高いものが多いです。フレーバーの重さとしても、満足がいく程度で、重すぎることも少ないことが多いです。
中東系のフレーバーは、やはり歴史が長いブランドが多く、クオリティが高いものも多いですが、ブランドによっては中東の感性で作られていると言うこともあり、日本人の口に全く合わないものもあるので注意が必要です。
有名なブランドとしては以下が挙げられます。
■ Al Fakher
■ Al Fakhamah
■ afzal
■ DOZAJ
■ DEBAJ
■ DANI
ダークリーフの特徴・客層・ブランド
最後に紹介するのが、奥も深いダークリーフです。
ダークリーフの名前の由来はフレーバーをみたらわかります。黒いのです。
特徴としては、とにかくニコチンが重いと言うことが挙げられます。また、使用するたばこの葉が通常のタバコの葉よりも熱に強く、温度を上げても味が崩れにくい、と言う特徴を持ったものもあります。
ターゲットとしては、かなり狭く、とにかく重いフレーバーが吸いたい方、ほとんど毎日シーシャを楽しむようなユーザー向けです。
お店には置かなくてもいいケースが多いと思います。試しに2~3種類置いておくと言うのでもいいでしょう。
ブランドとしては、以下のようなものがあります。
■ Tangiers
■ SEBERO
■ DARKSIDE
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