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前編を読まれていない方は、先にこちらの記事をご覧ください。
シーシャに魅了されるポイントとして、シーシャが16世紀から持つ長い文化があります。諸説あるシーシャの起源ですが、ほとんど一致しているのが、インド発祥だというポイントです。
今回は、16世紀に遡って19世紀までのシーシャ,水タバコの歴史をま[…]
シーシャに魅了されるポイントとして、シーシャが16世紀から持つ長い文化があります。諸説あるシーシャの起源ですが、ほとんど一致しているのが、インド発祥だというポイントです。
前編では、16世紀から19世紀まででシーシャがどのように生まれ、どのように変貌したのかを説明しました。今回は、20世紀から現在までのシーシャの歴史を説明していきます。
20世紀のシーシャ
20世紀になると、20世紀全体をかけて、世界がグローバル化の歩みを始めたこともあって、シーシャのカルチャーは、インド、ペルシャ、トルコ、中東、およびイスラエル、アルメニア、パキスタンなどの近隣諸国の文化に深まり続けました。この流れは、それぞれの国から文化を持って、異なる国でシーシャというカルチャーを他国へ広げていったからと考えられています。
そして、1900年代後半までに、シーシャがすでに浸透していたインドや中東の国々の人々が、世界中に展開し、彼らの文化を広げていく、伝えていく中で、シーシャも文化の一つとして、事実上、全ての大陸に伝わりました。
こうやってみてみると、シーシャがヨーロッパやアメリカで人気になった歴史も結構最近の出来事なんですね。
21世紀のシーシャ
21世紀初頭、シーシャが伝わったアメリカでは、シーシャのフレーバーに関する研究をする人々が現れ、最新の技術を用いて、フレーバーやシーシャ自体の品質を向上させる方法を見つけ始めたため、水タバコ、シーシャの産業が表に出てくるようになりました。
今までにないような種類のフレーバーなども、より多くの人々がシーシャを好むようになり、それらの人の嗜好に合わせてたくさんの種類が開発されるようになりました
現在のシーシャ
現在、アメリカやヨーロッパを中心に世界中で、シーシャは、数百年前と同じように、振る舞う相手に敬意を表し、優れたおもてなしを提供する方法として今でも使われ大切にされています。
発祥から数百年経ってもシーシャのカルチャーはほとんど変わらずに広がっています。
家族、親しい友人、そして新しい知人が集まり、何世代にもわたってシーシャのカルチャーが扱われてきた方法と同じようにシーシャを中心に絆を深めるという場面が海外では多くみられるそうです。
シーシャは、発祥当時、社会階級、宗教、または政治的信念にも結びつけられていた嗜好品ではありました.
しかし現在では、社会階級、宗教、または政治的信念に全く関係なく、人々を結びつける広範なコミュニティを作り上げるカルチャーとして機能しています。
シーシャは何年にもわたって進歩を遂げてきましたが、今でもその慣習は伝統に深く根ざしています。
そして、世界中でシーシャはただの嗜好品として扱われていません。
シーシャは単なる嗜好品ではなく、”文化” “カルチャー” です。