「シーシャがタバコよりも優れているかどうか」という質問は、時々耳にすることがあります。
しかしこれは単純なイエス・ノーで答えられる単純な質問ではありません。人によってもさまざまな判断軸があると思いますので、いくつかの観点から考えてみましょう。
シーシャはたばこよりも害が少ない?
シーシャとタバコの共通点は、シーシャもタバコもタバコ由来(もしくはタバコ自体)の成分を熱することで(燃焼させる)ことで発生する煙を吸引するというポイントです。
タバコは(ほぼ)すべての喫煙者が肺に煙を吸い込みます。一方で、シーシャの煙を肺に入れて数かどうかは、人によって全く異なります。タバコとは違って、味をより楽しむことが重要視されているシーシャでは、必ずしも煙を肺に入れる必要がありません。ここが大きな違いの一つ目です。
タバコの煙を肺まで吸い込むこまないことは、明らかに、肺まで吸い込むことと比べて健康的です。
そのため、シーシャの吸い方によっては、体への影響をできるだけ低減しつつ楽しむ方法があるということです。 シーシャでは、煙は冷水でろ過され、通常たばこの燃焼から発生する有毒化学物質の一部が除去されると言われています。
一方、タバコフィルターは酢酸セルロース繊維から作られ、有毒化学物質を除去するためのはるかに効果の低い濾過装置になっています。
大手たばこ会社は、製造コストを大幅に削減し、使い捨て製品としてははるかに実用的であるため、健康には悪いフィルターを製造し、タバコに使用しています。
1本のタバコから発生する煙をシーシャから発生する同じ量の煙と比較すると、シーシャの煙は冷水のフィルターを介すことによって有毒性が、比較的少なくなっています。
これらのことを考えると、シーシャを吸うことは、タバコを吸うよりも健康への害がはるかに少ないです。
シーシャはタバコよりも依存性が低い?
多くの人が知っているように、タバコにはニコチンが含まれています。
中毒性の高い成分であり、タバコへの心理的中毒の主な原因です。
シーシャからタバコを吸うことに関しては、同じようにニコチンを摂取してしまうことから、この意味で中毒性があります。
ただし、タバコは常習喫煙者であれば一日5~20本ほど摂取することになりますが、一方でシーシャを吸う方は、(一般的には)1週間に1~2回程度と、そこまで多くありません。
そのため、総合的に考えると、シーシャを吸うことはタバコを吸うことよりも中毒性が少ないと言えます。
シーシャはタバコミュニケーションよりも優れてる?
たばこを吸う時間というは、同僚や仲間とさまざまなコミュニケーションをとるのに、最適な時間出会ったといえます。
しかし、近年は、ますます増加する法律とタバコに対する否定的な宣伝によって、タバコミュニケーションという言葉自体も、若者には忘れられ始めているような状況です。
一方で、シーシャを吸うことは、友人との時間の過ごし方(家族の行事や社交行事で楽しむための楽しい活動として海外ではみられる事もあります)、または、バーや企業のイベントでも人気になり初めて、広がりつつあります。
このように、タバコでのコミュニケーションが社会から少しづつ薄れてきている一方で、新たな人間関係の構築、人間関係の更なる深化、新たなコミュニティの生成において、シーシャが日本でも新たな役割を任されているような状況ができつつあるといえます。