シーシャの成分とその健康影響:タバコとの比較

シーシャの成分とその健康影響:タバコとの比較

シーシャ(水タバコ)の煙に含まれる成分は、タバコと比べてどのように異なるのかを解説する。具体的には、ニコチンや一酸化炭素、乾燥粒子状物質(NFDPM)などの成分の含有量を比較し、シーシャの健康影響について考察する。


はじめに

2005年、世界保健機関(WHO)は水パイプ式たばこに関する勧告書を発表し、水タバコを吸う人は1回の喫煙でタバコを100本以上吸うのと同等の煙を吸うと述べた。しかし、この主張は煙の量に言及しているだけで、煙の組成を考慮していないため、誤解を招く可能性がある。

たばこの煙は、400℃から900℃で燃焼することにより発生する数千の化学物質から構成される。一方、フレーバー付きの水タバコの煙は、通常約20%のタバコを含む混合物を120℃から190℃で加熱して生成されるため、毒性物質の含有量は相対的に少ないと考えられている。

また、ドイツの連邦リスクアセスメント研究所(BfR)によれば、ドイツの平均的な水タバコ消費者は週に1〜2本の水タバコを吸うのに対し、タバコは1日に20本から30本吸うとされている。

本研究では、シーシャとタバコの煙に含まれる成分、特にNFDPM、ニコチン、一酸化炭素、水分、保湿剤の組成について調査する。

使用するフレーバー

本研究で使用するフレーバーは、AlFakherの「Two Apples with Mint」である。調整は温度22±2°、湿度60±5%の環境で12時間行う。

シーシャの作り方

一般的な消費者の使用を想定した設定で、AlFakherの「Two Apples with Mint」のサンプル10gをシーシャヘッドに入れ、アルミホイルで覆い、均一にミシン目を入れる。その後、Three Kings™ Quick Light Charcoalをホイルの中央に置き、ガスライターで点火する。ウォーターパイプヘッドをボトル(750mlの脱イオン水入り)に接続し、ガラスのスクリーンで周囲の気流からヘッドを保護する。

煙の収集・分析方法

シーシャの煙は、国際標準化機構(ISO)の技術仕様書22486に従い、1時間のセッションでウォーターパイプからエアロゾルを採取し、米国のグローバル・ラボラトリー・サービス(GLS)社で分析した。タバコの煙は、科学文献に掲載された「Health Canada Intense (HCI) smoking regime」を用いて収集した。

煙の分析

分析結果は、タバコの煙とAlFakherの「Two Apples with Mint」のエアロゾルの組成が大きく異なることを示している。AlFakherの煙は主にグリセロール、プロピレングリコール、水で構成されており、NFDPM、ニコチン、一酸化炭素の濃度はタバコの煙と比較して93%、99%、92%それぞれ低下していることが確認された。

結論

この研究は、「1時間の水タバコの使用は200本のタバコを吸うのと同じ」という主張を否定し、週2回の水タバコ使用者は、1日20本のタバコを吸うのと比べてNFDPM、ニコチン、一酸化炭素への曝露が大幅に少ないことを示している。しかし、シーシャのNFDPMについてはさらなる調査が必要であり、本研究の第2部でこの点に焦点を当てる予定である。

興味のある方は、こちらから全ての研究をご覧になってみてはいかがだろうか。