素焼きボウルは「育てる」ことが正解なのか?

素焼きボウルは「育てる」ことが正解なのか?

シーシャを作る方やよく吸う方は「素焼き」や「育てる」といった言葉を聞いたことはあるでしょうか。素焼きボウルの代表格、ターキッシュボウルを例に、育てること、あえて育てないことの良さを考えてみました。

素焼きボウルとは

まず、この記事において、素焼きのボウルを、”釉薬が表面に塗られておらず、造形した粘土をそのまま焼いた陶器のボウル”と定義づけておきます。ボウルはトップとも呼ばれる、シーシャフレーバーを詰める器具です。

表面は素焼きですので、若干ざらざらしていて、粘土を焼いたような印象のボウルになっています。素焼きであることの最大の特徴は、長時間水分が表面に接する状況にしていると水分が染み込むことでしょう。シーシャにおいては、フレーバーが染み込むという風に解釈できます。

素焼きボウルを「育てる」とは?

素焼きボウルを育てる、とはつまり、素焼きボウルで一つのフレーバーを吸い続けることで、時間をかけながらそのフレーバーのシロップを染み込ませるといった意味になります。他のフレーバーを混ぜず、そのフレーバーだけを10回〜300回と繰り返し吸うことで素焼きボウルは育ちます。10回も吸うとある程度、育ち始めてきたと考えて良いでしょう。ちなみに、吸い続けることで、画像の右のようにどんどん育って黒くなっていきます。

素焼きボウルを育てる良さ

風味がより強く感じられる

まず、何度も同じフレーバーを吸って染み込んだボウルであるため、他のボウルで同じフレーバーを吸うよりもより強い風味を感じられます。特に、吸い初めてから1時間が経過した頃から、ボウルに染みついた風味を顕著に感じられる印象です。

安定して味が出るようになる

続いて、同じフレーバーを同じボウルで何度も作ることもあり、安定した味を楽しむことができます。また、ボウルに一定の味が染み付いており味のベースが存在することになるので、失敗しづらい、味が安定するという考え方をすることができます。

素焼きボウルを「育てない」とは?

反対に、素焼きボウルを「育てない」とはどういったことでしょう。先述の通り、素焼きボウルは、フレーバーのシロップが染み込むため何もしなければ「育つ」と言えます。育てない、つまり初期の状態を保つためには、”目止め”・”目詰”と呼ばれる作業が必要となります。

“目止め”とは、染み込む元である表面の小さな凹凸をコーティングすることです。一般的には、米の研ぎ汁やハチミツなどが目止めに使われることが多い印象です。米の研ぎ汁に漬けてデンプンで凹凸を埋めたり、ハチミツをボウルに流し入れたりなどして、隙間に染み込むように数時間〜半日ほど放置しておきましょう。

素焼きボウルを育てない良さ

どのフレーバーでも使用できる

まず、目止めをすることでボウルに味が染み込まないので、どのフレーバーでもミックスでも使用することができます。たくさんフレーバーを詰められる、色々なヒートマネジメントを使用できる、安価で手に入るなどの特徴を踏まえると、育てていない素焼きボウルは非常に便利なボウルとなるでしょう。

買ってすぐの状態から美味しく楽しめる

育てることを前提に目止めを行わない場合、最初の数回は土っぽさがありあまり美味しいシーシャを楽しむことができません。目止めを行うことで、最初から混じり気のないフレーバーの風味を楽しむことができます。

素焼きボウルは育てる?育てない?(まとめ)

いかがでしたでしょうか?

素焼きボウルは「特定のフレーバーを美味しく吸うために育てる」と考える方が多いですが、「育てずに、安価で便利なボウルとして使用する」という選択肢もあります。特に、ターキッシュボウルはとても便利ですし価格を考えてもすごくおすすめです。

今回素焼きボウルの例として紹介したターキッシュボウルは、CLOUD SHOPでも取り扱いがございますので、ご興味ある方はぜひご覧くださいね。